索引【かへ】

貨幣

(かへい)

貨幣

交換取引に使用できる共通の財貨として生まれたもの。お金通貨ともいう。
価値の尺度交換(決済)手段価値貯蔵手段という3つの役割がある。
流動性が高い(現金としていつでも使える)という長所があるが、利子はつかない。

貨幣インフレーション

(かへいいんふれーしょん)

貨幣インフレーション

発生原因が需要サイドにあるインフレの1つ。
貨幣の増刷により発生する。

貨幣ヴェール観(かへいヴぇーるかん)

classical view of money(クラシカル・ビュー・オブ・マネー)
●「貨幣市場は、実物部門(労働市場、財市場)に影響しない」という考え方のこと。古典派の二分法ともいう。

貨幣化(かへいか)

monetization(マネタイゼーション)
●政府の発行した国債等を日本銀行が直接引き受けること。財政ファイナンス、国債の貨幣化、国債のマネタイゼーションともいう。

貨幣供給曲線(かへいきょうきゅうきょくせん)

money supply curve(マネー・サプライ・カーブ)
●縦軸に利子率(r)、横軸に貨幣供給(M)を目盛にとったグラフのこと。

貨幣供給量

(かへいきょうきゅうりょう)

貨幣供給量

世の中に出まわっているお金の総量のこと。マネーストック通貨残高通貨供給量ともいう。(旧マネーサプライ
日本銀行を含む金融機関全体から、経済全体にお金がどの程度供給されているかを見るのに利用される指標。
民間部門(金融機関と中央政府を除く、一般法人、個人、地方公共団体)の保有する通貨量残高を集計したもの。

貨幣経済(かへいけいざい)

money economy(マネー・エコノミー)

①「市場機構(価格メカニズム)」

●貨幣経済/商品の交換を貨幣が仲立ちする経済。

②「資本主義市場経済体制」

●貨幣経済/商品の交換を貨幣が仲立ちする経済のこと。

貨幣市場

(かへいしじょう)

貨幣市場

貨幣を取引する市場のこと。
日本銀行が貨幣を供給し、経済主体(家計、企業、政府)が貨幣を需要する。

貨幣市場の分析

(かへいしじょうのぶんせき)

貨幣市場の分析

ケインズモデルでは、「貨幣が財市場や労働市場の活動と密接に関連している」と考えるため、財市場、労働市場、貨幣市場の3つの市場を分析する。
一方、新古典学派は、「貨幣は財市場の均衡(国民所得の決定)に影響を与えない」と考えるため、財市場、労働市場の2つの市場を分析する。貨幣市場の分析は行わない。

貨幣需要(かへいじゅよう)

monetary demand(マネタリー・ディマンド)
●財を買うために必要な貨幣を保有すること。

貨幣需要曲線(かへいじゅようきょくせん)

money demand curve(マネー・ディマンド・カーブ)
●縦軸に利子率(r)、横軸に貨幣需要(L)を目盛にとったグラフのこと。

貨幣需要の所得弾力性(かへいじゅようのしょとくだんりょくせい)

income elasticity of monetary demand(インカム・エラスティシティ・オブ・マネタリー・ディマンド)
●国民所得が1単位動いたときに、貨幣需要が何%動くかを示す係数のこと。

貨幣需要の利子弾力性(かへいじゅようのりしだんりょくせい)

interest elasticity of monetary demand(インタレスト・エラスティシティ・オブ・マネタリー・ディマンド)
●利子率が1%動いたときに、貨幣需要が何%動くかを示す係数のこと。

貨幣証券

(かへいしょうけん)

貨幣証券

貨幣に対する請求権を表すもの。
為替手形、約束手形、小切手などがある。

貨幣乗数(かへいじょうすう)

money multiplier(マネー・マルチプライヤ)
●マネーサプライがハイパワードマネーの何倍になるかを表した数字のこと。信用乗数ともいう。

貨幣数量説(かへいすうりょうせつ)

quantity theory of money(クオンティティ・セオリ・オブ・マネー)
●「貨幣の数量は物価水準と比例する」という新古典学派の理論のこと。

貨幣選好(かへいせんこう)

cash preference(キャッシュ・プリファレンス)
●所得を貨幣で保有しようとする欲求のこと。

貨幣選好説(かへいせんこうせつ)

liquidity preference theory(リクイディティ・プリファレンス・セオリー)
●「利子率が低いほど、流動性選好の傾向は強くなり、投機的需要は増加する」という学説のこと。流動性選好説ともいう。

貨幣の所得速度(かへいのしょとくそくど)

income velocity of money(インカム・ベロシティー・オブ・マネー)
●貨幣が、名目GDPを生み出す経済取引を媒介するために、一定期間に流通しなければならない回転数のこと。

貨幣の流通速度(かへいのりゅうつうそくど)

velocity of circulation of money(ベロシティ・オブ・サーキュレーション・オブ・マネー)
●貨幣が、名目国民所得を生み出す経済取引を媒介するために、一定期間に流通しなければならない回転数のこと。

貨幣法

(かへいほう)

貨幣法

1897(明治30)年に公布された、国の貨幣制度に関する法律。
金のみを本位貨幣とし、1円を金0.75gと定めた。

貨幣保有動機(かへいほゆうどうき)

motives for holding money(モティーブズ・フォ・ホールディング・マネー)
●資産の1形態として貨幣を保有すること。投機的動機、資産保有動機ともいう。

貨幣保有のコスト

(かへいほゆうのこすと)

貨幣保有のコスト

債券保有をあきらめたために、もらい損ねた利子利息)のこと。
機会費用」の事例の1つ。
利子率金利)が下がると、貨幣保有のコストも下がるので、貨幣保有の需要は増えると考えられる。

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