財政政策(ざいせいせいさく)
public-finance policy(パブリック・ファイナンス・ポリシー)

財政政策

財政政策とは、政府が公共事業の拡大(または縮小)や増税(または減税)をすることによって、需要の拡大や抑制を図る政策のことです。

 

◆財政政策の手段

 

財政政策の手段は、フィスカル・ポリシーとビルトイン・スタビライザーにわけられます。

 

フィスカル・ポリシー(裁量的財政政策)とは、景気調節のために政府が意図的に実施する政策のことをいいます。

 

一方、ビルトイン・スタビライザーとは、あらかじめ組み込まれた財政制度のことで、景気を自動的に安定させる働きをする装置のことをいいます。財政制度に組み込まれている累進課税制度や社会保障制度のことを意味します。

 

財政政策

 

◆財政政策の効果

 

財政政策には、経済(GDP)を増進させる効果があります。しかし、その効果の大きさは、経済の発展段階に応じて小さくなる可能性があります。

 

政府が公共投資を行うと、社会資本(道路、港湾)が整備されます。社会資本が整っていると、企業の生産は増加し、新たな市場での販売も可能になります。また、家計は交通の便がよくなることで買い物などの消費エリアが広がり、新しい生活スタイルが生まれます。

 

社会インフラ(公共施設)が整っていない発展途上国には、公共投資(道路ができる)は、経済成長(GDPの拡大)に大きなプラス効果をもたらします。

 

一方、社会インフラが整っている先進国では、公共投資(道路ができる)が経済成長に与えるプラス効果は、小さくなります。

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