経済(けいざい)
economy(エコノミー)

経済の捉え方(6)

取引(モノとお金の交換)では、価格がモノの生産量と消費量を調整する役割を果たします。

 

経済の捉え方

 

家計は、価格が低いほど、効用(満足度)を最大化できるので、消費量を増やします。
一方、企業は、価格が高いほど、収益を最大化できるので、生産量を増やします。

 

経済の捉え方

 

取引は、企業が売りたいと考える供給量(生産量)と、家計が買いたいと考える需要量(消費量)が一致する価格水準で行われます。取引成立の鍵は、価格にあります。
著者は、この交換活動の視点から、経済=取引と捉えました。これが第3の解釈です。

 

経済の捉え方

 

経済の捉え方

 

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(4)2つの経済学

 

経済=取引と考えると、経済学は取引を研究する学問として捉られます。
経済学は、個々の取引を研究する「ミクロ経済学」と、国全体(社会全体)の取引を研究する「マクロ経済学」という2つの分野にわけられます。

 

経済の捉え方

 

ミクロ経済学

 

ミクロ経済学の研究テーマは「価格」です。ミクロ経済学では、価格の役割から経済のしくみを分析します。これを価格分析といいます。

 

経済の捉え方

 

取引は、売り手と買い手の合意によって成立します。市場(取引が行われる場)では、価格によって取引が生まれるかどうか決まります。
売り手(企業:生産者)はできるだけ高い価格で売ろうと行動し、買い手(家計:消費者)はできるだけ安い価格で買おうと行動します。すると、需要(買い手)と供給(売り手)が同意する価格で取引が成り立ちます。

 

経済の捉え方

 

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