よくわかる!金融用語辞典 【ストラクチャード・インベストメント・ビークル】

ストラクチャード・インベストメント・ビークル

ストラクチャード・インベストメント・ビークル
structured investment vehicle(ストラクチャード・インベストメント・ビィークル)
SIV

ストラクチャード・インベストメント・ビークル

ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)は、積極的にハイリスクの証券化商品を運用する特別目的会社です。

 

SIVは、連結会計の対象外となることから、大手金融機関が別働隊として傘下に組織した会社です。1988年にシティバンクグループが投資専門のSIVを傘下に設けたのがはじまりです。

 

≪SIVの規模≫

 

SIVは、現在、世界中に約30社ほどあり、その資産規模は4000億ドル(1ドル=115円で換算すると46兆円)といわれています。

 

≪SIVの投資方法≫

 

SIVは、低利の短期資金を調達して、高利回りの長期金融商品に投資することで利ざやを稼ぎ出します。

 

米国では、資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)や中期債(MTN)を発行して集めた短期資金を、債務担保証券(CDO)や資産担保証券(ABS)などの高利回りの長期証券化商品に投資しています。

 

≪SIVの資金調達≫

 

SIVが調達する資金は短期のものです。そのため、恒常的(いつも一定)な借り換えが必要になります。

 

短期市場での資金調達が困難になると、借り換えができなくなり、SIVの経営は破綻してしまいます。

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