よくわかる！金融用語辞典　【国内総支出】

国内総支出（ＧＤＥ）とは、国内所得が財やサービスの購入のために支出された金額のことをいいます。

 

国内総支出（Ｙ）は、消費（Ｃ）、投資（Ｉ）、政府支出（Ｇ）、純輸出（輸出(ＥＸ)－輸入(ＩＭ)）という4つの構成要素にわけられ、Ｙ＝Ｃ＋Ｉ＋Ｇ＋（ＥＸ－ＩＭ）であらわされます（国内総支出は、国内所得と同様にＹで表示されます）。

 

 

 

≪国内総支出（ＧＤＥ）…総需要を示す≫

 

国内総支出（ＧＤＥ）は、財やサービスを購入するための支出のことで、総需要を示します。
国内総支出（ＧＤＥ）は、家計と企業の支出で成り立っています。支出には消費と投資があります。したがって、国内総支出（ＧＤＥ）は、消費と投資を足し合わせたものに等しくなります。

 

 

≪国内総支出（ＧＤＥ）＝支出面からみた国民所得≫

 

国内総支出（ＧＤＥ）は、支出面からみた国民所得です。

 

国内総所得（ＧＤＩ）は、財を購入するための国内総支出（ＧＤＥ）に生まれ変わります。分配された所得は、家計による財やサービスの購入（消費）と、企業による機械の購入（設備投資）といった支出になります。

 

国内総支出（ＧＤＥ）は、「民間最終消費支出＋国内総固定資本形成＋在庫品増加＋政府最終消費支出＋海外経常余剰」からもとめられます。海外経常余剰は、輸出と輸入をまとめたものです。

 

 

≪国内総支出（ＧＤＥ）と国民総支出（ＧＮＥ）≫

 

国内総支出（ＧＤＥ）は、国民総支出（ＧＮＥ）から海外からの純所得受取を差し引いたものに等しくなります。国内総支出（ＧＤＥ）と国民総支出（ＧＮＥ）の違いは、海外からの純所得受取の金額を含むかどうかにあります。

 

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