よくわかる!金融用語辞典 【サミット(主要国首脳会議)】

サミット(主要国首脳会議)

サミット
主要国首脳会議(しゅようこくしゅのうかいぎ)
summit meeting(サミット・ミーティング)

サミット(主要国首脳会議)

サミットってなあに?

 

サミット(主要国首脳会議)」とは、主要国の首脳が集まって、国際的な問題について話し合う会議のことです。

 

主要国のトップが集まることから、英語で「山の頂上」を意味する「サミット」という名称で呼ばれています。

 

サミットは年に1回

 

サミットは、主要各国が持ち回りで、年に1回開かれます。それぞれの会合は、開かれる場所の地名をとって、「●●サミット」と呼ばれます。

 

例えば、2016年のサミットは、日本の伊勢志摩で開かれたので、「伊勢志摩サミット」といいます。

 

サミット(主要国首脳会議)
≪伊勢志摩の観光スポット≫
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)にある夫婦岩

 

サミットを開催する国は、サミット議長国となって、会合の準備や議事進行を行います。

 

誰が参加するの?

 

主要8か国(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシア)の首脳です。これを「主要8か国首脳会議」または、G8(ジーエイト、Group of Eight)といいます。他に、欧州理事会議長、欧州委員会委員長も参加します。

 

サミット(主要国首脳会議)

 

ただし、2014年以降は、ロシアがウクライナ問題で参加停止になっているため、主要7か国の首脳と、欧州理事会議長(EU大統領)、欧州委員会委員長が参加しています。これを「主要7か国首脳会議」または、G7(ジーセブン、Group of Seven)といいます。

 

どんな会議なの?

 

各国の首脳は、1つのテーブルを囲んで、経済問題や社会問題を中心に、世界情勢など、国際社会のさまざまな問題について、自由な意見交換を行います。

 

サミット(主要国首脳会議)

 

会合の成果は、首脳宣言としてまとめられ、サミットは閉幕します。

 

最初のサミットはいつ?

 

第1回目のサミットは、1975年です。
当時、1971年のニクソン・ショックや、1973年の第1次石油危機(オイルショック)などで、世界は不況に陥っていました。

 

そのため、世界の経済問題について、主要各国の首脳が集まって意見交換する場が必要になりました。

 

そこで、フランスのジスカール・デスタン大統領の呼びかけで、1975年11月にフランス・パリ郊外のランブイエ城で、第1回目のサミットが開かれました。参加したのは、日本、米国、英国、フランス、西ドイツ、イタリアの6か国です。

 

その後、1976年(第2回)からカナダが、1977年(第3回)から欧州委員会が加わりました。

 

ロシアが参加してG8に!

 

サミットは、第1回目のランブイエ・サミットから、第23回目のデンバー・サミットまでは「先進国首脳会議」と呼ばれていました。

 

第24回目のバーミンガム・サミットからは、ロシアが正式に加わったため、「G8(ジーエイト)」となり、「主要国首脳会議」と呼ばれるようになりました。

 

ただし、2014年以降はウクライナ問題のため、ロシアが参加停止になっています。

 

※第23回目のデンバー・サミットには、ロシア大統領は、「世界経済」「金融」などを除く日程に参加しています。

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