よくわかる!金融用語辞典 【増資(3)時価発行】

増資(3)時価発行

増資(ぞうし)
capital increase(キャピタル・インクリース)

増資(3)時価発行

株式市場の時価を基準にして株式を発行すること

 

有償増資の発行方法に、時価発行があります。時価発行とは、株式市場の時価を基準にして株式を発行することです。公募や第三者割り当ての場合に用いられます。

 

時価発行は、時価より低い価格で行う増資に比べて、少ない発行株数で資金を調達できます。
時価が1000円の株式を額面価格50円で発行すると、1000円の資金を調達するのに額面発行では20株必要でした。しかし、時価発行ならば1株ですむため、配当も1株に対して支払うことになり、配当負担も小さくなります。

 

増資(3)時価発行

 

◆補足

 

2001年10月1日に施行された商法改正で額面株式が廃止されるまでは、時価より低い価格で行う増資のことを「額面発行」とか「中間発行」と呼んでいました。

 

額面発行とは、株式の発行価格を額面で行うものです。中間発行とは、株式の発行価格を時価と額面の中間で行うものです。

 

額面発行と中間発行は、株主割り当てを行う場合によく用いられていました。

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