東インド会社(ひがしいんどがいしゃ)
East India Company(イースト・インディア・カンパニー)

東インド会社

世界ではじめての株式会社は、1602年に設立された東インド会社

 

1602年、世界ではじめての株式会社が設立されました。オランダの東インド会社です。

 

16世紀中頃、ヨーロッパでは、アジアとの航海貿易がさかんに行われていました。しかし、大きな船や船乗りを用意するのに、お金がたくさん必要でした。船が出港したあとも、悪天候による沈没や海賊の襲撃など、心配はつきません。万が一の場合には、大きな損害が出てしまうため、とても商人ひとりでは責任を負いきれませんでした。

 

そこで、株式というしくみがうまれたのです。出資者たちからお金を集めて貿易を行い、儲けが出たら、資本を残して利益だけを出資者たちに分配しました。出資者とは、株主のことです。残した資本は、次の貿易の費用に使われます。少しずつ資本の額を増やして、貿易の回数や量を増やし、事業をどんどん大きくしていきました。事業が大きくなれば、株主に分配できる利益もどんどん増えていきます。

 

株主は、出資額に応じて利益の分配(配当)を受けることができます。また、万が一の場合の損害は、出資額の範囲内におさめることができます。こうしてはじまった株式会社のしくみは、現在の株式会社のしくみと同じです。

 

ちなみに、日本ではじめての株式会社は、1873(明治6)年に設立された「第一国立銀行(現在の第一勧業銀行)」です。

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参考ファイル

 
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