生産物(せいさんぶつ)
product(プロダクト)
生産物
生産物ってなあに?
生産物とは、人間の労働力によって作り出された、財やサービスのことです。
生産物は、自然資源(自然界にある物質)に、人間の労働力(働きかけ)を加えることで、生み出されます。
生産物=財・サービス
生産物は、形の有無(形があるか、ないか)から、「財」と「サービス」にわけられます。
有形(形がある)の生産物のことを「財」といいます。財とは、人間の生活に利用できる物品です。例えば、家電製品や家財道具、食料品、衣類、雑貨などがあります。
一方、無形(形がない)の生産物のことを「サービス」といいます。サービスとは、人間の生活に役立つ働きのことで、「用役」ともいいます。例えば、運輸、通信、医療、教育などがあります。
生産物の同義語
「生産物」という用語には、いくつかの同義語(意味が同じ用語)があります。「最終生産物」、「財・サービス」、「商品」という用語が使われています。
「最終生産物」は、生産物が「最終生産物」であるか、「中間生産物」にであるかを区別するときの言い回しです。経済学で単に「生産物」というと、総産出(最終生産物+中間生産物)とGDP(最終生産物のみ)の区別がつかなくなり、いらぬ誤解が生じてしまうので、注意が必要です。
「財・サービス」は、生産物が有形であるか、無形であるかを区別するときの言い回しです。財は有形の生産物のことを、サービス(用役)は無形の生産物のことを指します。
「商品」は、生産物が市場で取引されるときの言い回しです。市場では、お金を媒介として、売り手と買い手が商品を売買します。
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