よくわかる!金融用語辞典 【国際復興開発銀行】

国際復興開発銀行

国際復興開発銀行(こくさいふっこうかいはつぎんこう)
International Bank for Reconstruction and Development(インターナショナル・バンク・フォ・リコンストラクション・アンド・ディベロップメント)
IBRD

国際復興開発銀行

国際復興開発銀行(IBRD)は、資本調達が困難な加盟国や民間企業などに長期的な融資を行う機関で、通称、世界銀行と呼ばれています。2004年5月の時点で、加盟国は184カ国に上ります。本部は、ワシントンDCにあります。

 

国際復興開発銀行(IBRD)は、1944年7月のブレトン・ウッズ協定で創設され、1945年12月に設立、1946年6月に業務を開始しました。

 

≪IBRDの構成≫

 

IBRDでは、総務会、理事会、開発委員会などが開かれています。

 

総務会は、各加盟国の総務による最高意思決定機関です。日本の総務は蔵相で、総務代理は日銀総裁です。IMFの総務会と合同で、年1回開かれます。

 

理事会は、5大出資国(米国、日本、ドイツ、英国、フランス)が任命する任命理事5名と、他の加盟国が選出する選任理事19名で構成されています。総裁は、理事会が選出します。

 

開発委員会は、開発途上国に対する財政融資に関して、総務会に勧告を行います。

 

≪IBRDの役割≫

 

IBRDの本来の役割は、戦後の経済復興や開発の向上、国際貿易の均衡を図る目的で、加盟国からの資金や借入金をもとに、長期的な融資や保証などを行うことです。対象となるのは、他の金融市場で資本調達が困難である加盟国や民間企業などです。現在は、主に開発途上国を対象とした財政融資を行っています。

 

≪IMFとIBRD≫

 

国際通貨基金(IMF)の加盟国は、国際復興開発銀行(IBRD)に自動的に加盟します。国際通貨基金(IMF)は短期的な資金を援助する機関です。一方、国際復興開発銀行(IBRD)は長期的な資金を援助する機関です。

 

国際復興開発銀行

 

日本は、1952年8月に国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(IBRD)に加盟しました。

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