よくわかる!金融用語辞典 【オプションの権利の種類(コール、プット)】

オプションの権利の種類(コール、プット)

オプション
option(オプション)

オプションの権利の種類(コール、プット)

コール…ある商品を一定の価格で買う権利
プット…ある商品を一定の価格で売る権利
オプションの売買…コールの買い、コールの売り、プットの買い、プットの売り、の4種類

 

オプション取引とは、ある商品(為替、株式、債券などの原資産)を将来の一定期日(あるいは一定期間内)に、特定の価格で買う(または売る)ことができる権利の売買です。

 

オプションの権利には、(1)コール(ある商品を買う権利)、(2)プット(ある商品を売る権利)、の2種類があります。

 

オプションの権利の種類(コール、プット)

 

◆コールオプション(Call Option)

 

コールオプションは、ある商品を一定の価格で買う権利です。簡単にいうと、買い予約に選択権が付いたものです。

 

コールオプションは、商品の値上がりリスクに対する保険の役目をします。
例えば、輸入業者は、コールオプションを買うことで、ある一定の価格(行使価格)よりドル(外貨)を安く買う保証が得られます。ドル相場が値上がりした場合には、オプションを行使して予約価格(行使価格)でドルを買います。逆に、ドル相場が値下がりしたら、オプションを放棄して市場の時価でドルを買えるからです。

 

◆プットオプション(Put Option)

 

プットオプションは、ある商品を一定の価格で売る権利です。簡単にいうと、売り予約に選択権が付いたものです。

 

プットオプションは、保有する商品の値下がりリスクに対する保険の役目をします。
例えば、輸出業者は、プットオプションを買うことで、ある一定の価格(行使価格)よりドル(外貨)を高く売る保証が得られます。ドル相場が値下がりした場合には、オプションを行使して予約価格(行使価格)でドルを売ります。逆に、ドル相場が値上がりしたら、オプションを放棄して市場の時価でドルを売れるからです。

 

≪オプションの売買の種類≫

 

オプションの売買には、(1)コールの買い、(2)コールの売り、(3)プットの買い、(4)プットの売り、の4種類があります。

 

コールの買い手は、買う権利の保有者です。権利を行使するのか放棄するのか、自由に選択できます。コールの売り手は、買う権利を与えている者です。買い手が権利を行使した場合に、売る義務を負っています。

 

プットの買い手は、売る権利の保有者です。権利を行使するのか放棄するのか、自由に選択できます。プットの売り手は、売る権利を与えている者です。買い手が権利を行使した場合に、買う義務を負っています。

 

オプションの権利の種類(コール、プット)

 

買う権利の売り(コールの売り)と、売る権利の買い(プットの買い)は、同じ取引ではないので混同しないように注意が必要です。

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