一般教養雑学集 数学講座 第3回 ○2×○2の計算

一般教養雑学集 数学講座 第3回 ○2×○2の計算

金融大学(一般教養雑学集)

一般教養雑学集 数学講座 第3回 ○2×○2の計算

金融大学の一般教養雑学集です。
数学講座第3回は、「〇1×〇1、〇2×〇2の計算」です。これは、10の位が同じで、1の位が1か2の時に、同じ数字どうしを掛け合わせる2乗の計算法です。
簡単なので、どんどん覚えて使ってみてください。

 

 

 

○2×○2の計算

 

あなたは、12×12を暗算で計算できますか?
答えは、144です。
3秒あれば誰でも計算できますよ!

 

種明かし

 

その計算方法は、10の位の数×10の位の数(1×1=1)と計算します。これが100の位の答えです。
次に、10の位の数と1の位の数を掛けたものを2倍します(1×2×2=4)。これが10の位の答えとなります。
最後に、1の位の数×1の位の数(2×2=4)が1の位の答えです。
数字をつなげると、答えは、144となります。

 

ポイント
10の位の数字は、10の位の数字と1の位の数字を掛けたものを2倍したものになる

 

一般教養雑学集

 

下記の掛け算を暗算でやってみましょう。10の位の計算に注意してください。
  11×11=
  12×12=
  21×21=
  22×22=
  31×31=

 

一般教養雑学集

 

ところが!
例えば32×32の計算式は、10の位の計算結果が2桁になるため、上記の計算ルールが通用しません。

 

この場合には、100の位の計算結果に1を加える必要があります。

 

一般教養雑学集

 

計算がややこしくなってきましたね。
スムーズに暗算するには、10の位を最初に計算して、
桁上がりする数字を指で数えて覚えておきましょう。

 

一般教養雑学集

 

 

 

文字式で調べてみよう

 

どうして、こんな計算ができるのでしょう?
文字式で調べてみましょう。

 

〇2×〇2の計算式で、10の位を10×a、1の位をbとおきます。
10×aは10aとしてあらわします。

 

すると、上記の2桁の同じ数どうしの掛け算は、(10a+b)×(10a+b)とおけます。
この式を展開すると、次のようになります。

 

(10a+b)×(10a+b)=10a×10a+10a×b+b×10a+b×b
            =(10a×10a)+(10a×b+b×10a)+(b×b)
            =(10a×10a)+[(10a×b)×2)]+(b×b)
            =(10a×10a)+(2ab×10)+(b×b)
            =(100×a×a)+(2ab×10)+(b×b)

 

10の位の数字と10の位の数字を掛けたものが、100の位の答え
10の位の数字と1の位の数字を掛けて2倍したものが、10の位の答え
1の位の数字と1の位の数字を掛けたものが、1の位の答えであることがわかります。
この計算も、乗法公式を応用したものです。

 

××+2×××

 

 

 

この計算は、下記の乗法公式を応用したものです。

 

一般教養雑学集

 

 

スポンサーリンク

 

 

練習問題と解答(1)
  1. 11×110=
  2. まず11×11を121と計算して、これに0をくっつけます。
    答えは、1,210となります。

    (答え)1,210

  3. 12×120,000=
  4. まず12×12を144と計算して、これに0000をくっつけます。
    答えは、1,440,000となります。

    (答え)1,440,000

  5. 210×210=
  6. まず21×21を441と計算して、これに00をくっつけます。
    答えは、44,100となります。

    (答え)44,100

  7. 22×0.22=
  8. まず22×22を484と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
    答えは、4.84となります。

    (答え)4.84

  9. 31×31+1,000=
  10. まず31×31を961と計算して、これに1,000を加えます。
    答えは、1,961となります。

    (答え)1,961

  11. 32×32-24=
  12. まず32×32を1,024と計算して、これから24を引きます。
    答えは、1,000となります。

    (答え)1,000

  13. 41×41+1=
  14. まず41×41を1,681と計算して、これに1を加えます。
    答えは、1,682となります。

    (答え)1,682

  15. 42×42-3=
  16. まず42×42を1,764と計算して、これから3を引きます。
    答えは、1,761となります。

    (答え)1,761

  17. 51×51+2=
  18. まず51×51を2,601と計算して、これに2を加えます。
    答えは、2,603となります。

    (答え)2,603

  19. (31×31)-(11×11)=
  20. 961から121を引きます。
    答えは、840となります。

    (答え)840

 

 

 

練習問題と解答(2)
  1. 52×520=
  2. まず52×52を2,704と計算して、これに0をくっつけます。
    答えは、27,040となります。

    (答え)27,040

  3. 61×610,000=
  4. まず61×61を3,721と計算して、これに0000をくっつけます。
    答えは、37,210,000となります。

    (答え)37,210,000

  5. 620×620=
  6. まず62×62を3,844と計算して、これに00をくっつけます。
    答えは、384,400となります。

    (答え)384,400

  7. 71×0.71=
  8. まず71×71を5,041と計算して、これから00をとります(小数点の位置を左に2つずらします)。
    答えは、50.41となります。

    (答え)50.41

  9. 72×72+1,000=
  10. まず72×72を5,184と計算して、これに1,000を加えます。
    答えは、6,184となります。

    (答え)6,184

  11. 81×81-11=
  12. まず81×81を6,561と計算して、これから24を引きます。
    答えは、6,550となります。

    (答え)6,550

  13. 82×82+3=
  14. まず82×82を6,724と計算して、これに3を加えます。
    答えは、6,727となります。

    (答え)6,727

  15. 91×91-1=
  16. まず91×91を8,281と計算して、これから1を引きます。
    答えは、8,280となります。

    (答え)8,280

  17. 92×92+2=
  18. まず92×92を8,464と計算して、これに2を加えます。
    答えは、8,466となります。

    (答え)8,466

  19. (82×82)-(52×52)=
  20. 6,724から2,704を引きます。
    答えは、4,020となります。

    (答え)4,020

 

 

金融大学TOP > 金融大学(一般教養雑学集) > 一般教養雑学集 数学講座 第3回 ○2×○2の計算

トップへ戻る