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連邦準備制度理事会 (れんぽうじゅんびせいどりじかい)

英語 : Board of governors of the federal reserve system/Federal reserve board

(ボード・オブ・ガバナーズ・オブ・ザ・フェデラル・リザーブ・システム/フェデラル・リザーブ・ボード) 

略語 : FRB

 連邦準備制度理事会(FRB)は、連邦準備制度(FED)を統括し、金融政策を遂行する機関です。

 FRBは、金融政策の最高意思決定会合である連邦公開市場委員会(FOMC)を年に8回開きます。

 ≪米国の中央銀行≫

 FRBは、米国の中央銀行システムである連邦準備制度(FED)の最高意思決定機関で、中央銀行の頭脳に相当します。

◆米国の中央銀行は12の集合体

 日本の中央銀行は日本銀行ですが、米国には1つの中央銀行はありません。

 FRBは、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアなど12の地区におかれた連邦準備銀行(地区連銀)で構成されていて、この12の集合体が1つの中央銀行の機能を果たしています。

◆FRBの形態

 FRBは、政府の機関ではありません。 株式会社の形態をとっている機関です。

 ちなみに、日本銀行も政府の機関ではなく、日本銀行法に定められている認可法人です。

≪FRBの役割≫

 RBには、(1)民間銀行の銀行、(2)民間銀行の監査、(3)発券銀行、(4)決済業務、(5)米国政府機関の銀行、(6)金塊の保管、(7)マネーサプライの調整 などの役割があります。

金融の基盤となる役割

民間銀行の銀行

民間銀行の預金を預かる

民間銀行の監査

定期的に民間銀行のチェックを行う

発券銀行

通貨アメリカドル連邦準備券の発行と管理を行う

決済業務

小切手の処理を行う

米国政府機関の銀行

米国政府機関の預金を預かる

金塊の保管

世界の国々の金塊を保管する

金融政策を行う役割

マネーサプライの調整

貨幣供給量を調整し、経済の安定を図る

◆FRBの金融政策

 FRBは、経済成長完全雇用物価の安定)やインフレ抑制を目的として、公定歩合預金準備率公開市場操作などの金融政策を遂行します。

≪FRBの課題≫

 FRBには、物価の安定と経済の発展という2つの課題があります。

 世界的なカネ余り現象は、インフレ(継続的な物価上昇)を発生させる危険性があります。物価を安定させるためには、利上げにより、通貨供給量を抑える必要があります。

 サブプライムローン問題は、信用収縮を通じて企業にお金が行き渡らなくなる可能性があります。企業にお金が不足すると生産が減少し、景気は悪化します。景気を上向かせるためには、利下げにより、通貨供給量を増やす必要があります。

 FRBは、インフレ懸念と景気減速のはざまに立っており、金融政策の舵取りをむずかしくしています。

現象

金融政策

カネ余りによるインフレ発生の危険性

利上げ 通貨供給量を抑える

サブプライムローン問題による信用収縮

利下げ 通貨供給量を増やす

≪FRBの議長≫

 FRB議長は、FRBの最高責任者です。 FRBの議長は、FRBの7名の理事(任期は14年)の中から、大統領の指名、上院の承認を経て決定されます。議長の任期は4年です。

 現在の議長は、2006年2月に第14代議長に就任したベン・バーナンキ氏です。

◆経済見通しの公表

 これまで、FRB議長は議会証言に合わせて、年2回(2月と7月)、経済見通しの公表を行ってきました。

 しかし、バーナンキ議長は、2007年11月14日、市場との対話を深めるために、経済見通しの公表を年4回行うと発表しました。

≪FRB議長の交代≫

 FRB議長は、2006年2月に第13代議長のグリーンスパン氏から第14代議長のバーナンキ氏に交代しました。

第13代FRB議長:グリーンスパン氏

 アラン・グリーンスパン氏は、1974年〜1977年に大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長をつとめ、1987年8月に第13代FRB議長に就任しました。

 以来、レーガン政権(1981-1989)、ブッシュ政権(1989-1993)、クリントン政権(1993-2001)、ブッシュ政権(2001-)と18年にわたって議長をつとめ、その巧みな経済分析により米国経済を支えてきました。

 しかし、2006年1月末にFRB議長を退任することになりました。

第14代FRB議長:バーナンキ氏

 ベン・バーナンキ氏は、グリーンスパン氏の後任として指名され、2006年2月に第14代FRB議長に就任しました。

 ベン・バーナンキ氏は、2002年8月にFRBの理事となり、2005年6月に米大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長に就任し、2006年2月からFRB議長に就任しました。

政策の見通し

 グリーンスパン氏は、フェデラル・ファンド・レートの小幅な利上げ(2004年6月から継続して0.25%ずつ上昇)を行ってきました。これは、景気と物価の安定に配慮した政策です。

 バーナンキ氏は、このグリーンスパン氏の政策を支持しています。明確なインフレ目標を設定したうえで、課題となるインフレ抑制政策に取り組むものとみられています。

歴代議長

議長名

在任期間

第8代

トーマス・マッケーブ

1948年4月〜1951年3月

第9代

ウィリアム・マーティンJr.

1951年4月〜1970年1月

第10代

アーサー・バーンズ

1970年2月〜1978年1月

第11代

G・ウィリアム・ミラー

1978年3月〜1979年8月

第12代

ポール・ボルカー

1979年8月〜1987年8月

第13代

アラン・グリーンスパン

1987年8月〜2006年1月

第14代

ベン・バーナンキ

2006年2月〜

(2008年1月更新)

参考ファイル : 連邦準備制度

ミニ講座 : 連邦準備制度(FED)

ミニ講座 : 連邦準備制度理事会(FRB)

ミニ講座 : 連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策

ミニ講座 : 連邦準備制度理事会(FRB)の議長

ミニ講座 : 連邦公開市場委員会(FOMC)

ミニ講座 : FRBの2つの課題

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