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変動為替相場制 (へんどうかわせそうばせい)

英語 : Floating exchange rate system (フローティング・エクスチェンジ・レート・システム)

 変動為替相場制とは、外国為替市場で取引される為替レート通貨の交換比率)を一定比率に固定せず、市場での需要供給により自由に変動させる制度のことで、変動相場制フロート制ともいいます。

 変動為替相場制では、為替レートは外国為替市場の需給で決まります。この外国為替の需給は、国際収支(経常収支、資本収支)の影響を受けて変動します。

      

       

≪変動為替相場制の承認≫

 1973年に、主要先進国は変動為替相場制に移行しました。

 1976年に、キングストン合意変動為替相場制は正式承認されました。

変動為替相場制(1976年 正式承認)

為替レートを市場の需要と供給により自由に変動させる

1973年、主要先進国は変動為替相場制に移行

≪変動為替相場制の問題点≫

 変動為替相場制には、国際収支の不均衡を自動的に調整させる機能があると考えられました。たとえば、貿易収支が赤字に行き過ぎると、ドル買いの需要が増えて、円安ドル高に推移します。その結果、輸出が増え、輸入が減り、貿易収支の赤字は解消されます。逆に、貿易収支が黒字になれば、ドル売りの需要が増えて、円高ドル安に推移します。その結果、輸出が減り、輸入が増えて、貿易収支の黒字は解消されます。

 しかし、資本取引が活発になり、金利差が相場に大きく影響を与える局面などでは、為替レートは必ずしも経常収支を均衡させる水準に決まらず、まったくかけ離れた水準で推移する期間が続きました。

 現在の変動為替相場制は、市場で為替レート(通貨の交換比率)を決めますが、中央銀行が市場介入による為替レートの操作を行う場合もあるため、完全に自由なフロート制ではありません。

 変動為替相場制は現在でも機能している制度ですが、1973年以来順調に進んできたわけではありません。各国の貿易収支不均衡の問題をはじめ、多くの課題に直面していますが、協調介入や各国のマクロ経済の政策協調などで対応し、何度も崩れかけそうになったこの新しい通貨システムを支えています。

 参考 : 国際通貨制度

(2006年1月更新)

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