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マネーサプライとは、世の中に出まわっているお金の流通量のことで、通貨供給量、貨幣供給量ともいいます。

マネーサプライは、日本銀行を含む金融機関全体から、経済全体にお金がどの程度供給されているかを見るのに利用される指標で、民間部門(金融機関と中央政府を除く、一般法人、個人、地方公共団体)の保有する通貨量残高を集計したものです。
≪マネーサプライの範囲≫
マネーサプライは、どの範囲までの預金を通貨に含めるかで、M1(エムワン)、M2(エムツー)、M3(エムスリー)という指標に分けられます。
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M1 |
現金通貨 |
預金通貨 |
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M2 |
現金通貨 |
預金通貨 |
準通貨 |
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M3 |
現金通貨 |
預金通貨 |
準通貨 |
郵便局・農協・信用組合などの預貯金、金銭信託 |
≪公表されているマネーサプライ統計≫
マネーサプライ統計では、M1、M2+CD、M3+CD、広義流動性の4つの指標が公表されています。
一般に、マネーサプライを捉える上では、M2+CDという指標を重視していますが、最近では、広義流動性という指標も利用されるようになってきています。
≪2005年8月のマネーサプライ統計≫
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指標 / 平均残高 (単位:兆円) |
内 訳 |
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広義流動性
1407.3
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M3+CD 1142.8 |
M2+CD 708.1 |
M1
376.6 |
現金通貨 (69.9)
預金通貨 (306.7) |
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準通貨
(307.6)
+CD (23.9) |
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郵便貯金 (214.7)
その他金融機関預貯金 (113.5)
金銭信託 (106.6)
+CD (23.9) |
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金銭信託以外の金銭の信託
(7.9)
投資信託 (32.5)
金融機関発行CP (0.2)
金融債
(11.4)
債券現先・現金担保付債券貸借 (54.6)
国債・FB
(102.9)
外債 (55.0)
CD (23.9) |
(日本銀行調査統計局の公表資料より作成)
≪マネーサプライとマネタリーベースの関係≫
マネタリーベースの供給量が増えると、マネーサプライも増加します。
マネタリーベースは、信用創造の基礎となるお金です。このお金が民間銀行に供給されて、貸出しの原資となります。このお金は、「貸出しと預金の繰り返し」によって銀行と企業を循環することで、銀行の預金通貨をどんどん増やしていきます。これを銀行の信用創造機能と呼んでいます。
一方、マネーサプライは、信用創造によって生み出されたお金が、経済全体にどの程度流通しているかを見るのに利用される指標です。
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マネタリーベース
(ハイパワードマネー)
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日本銀行が供給する通貨
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現金通貨+法定準備預金
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信用創造の基礎となるお金
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マネーサプライ
(通貨供給量)
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民間非金融部門が保有する通貨
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現金通貨+預金通貨
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信用創造によって生み出されたお金
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≪マネーサプライの計算≫
マネーサプライは、次のように計算できます。
≪マネーサプライと景気≫
世の中のお金の量であるマネーサプライは、経済活動の大きさに応じて伸び縮みします。取引されるモノ(財)やサービスに対して、お金の量が増えすぎると、物価が急激に上がる現象(インフレ)を引き起こします。逆に、お金の量が減りすぎると、モノが余ってしまって物価が下がる現象(デフレ)に陥ります。
◆銀行の信用創造
銀行がお金を貸し出すことによって、マネーサプライは増加します。預金や貸出しの大きさは、景気に応じて決まります。たとえば、好景気の時には、企業は生産設備を増やそうとして銀行からの借入を増やします。企業が銀行からの借入を増やすと、自然と通貨量は増加していきます。
預金は、民間銀行が「預金と貸出しの繰り返し」から創造するお金です。お金が銀行と企業を循環することで、銀行の預金通貨はどんどん増えていきます。これが銀行の信用創造機能です。もし、銀行が故意に貸し渋りをおこなったりすると、お金の流れが止まり、経済活動を沈滞させる原因を作ってしまいます。
◆日本銀行(政府)の役割
マネーサプライは、景気を見るのに重要な指標です。日本銀行の役割は、経済活動に応じてマネーサプライを調整するところにあります。そのため、日本銀行(政府)は通貨供給量の動向を監視して、市中に出まわる通貨量が常に適量となるように調整しています。
参考
: マネタリーベース
参考
: 貨幣乗数
(2006年2月更新)
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