|
価格メカニズム(価格機構)とは、商品の価格が変化することで、需要と供給が等しくなるように調整されるしくみのことをいいます。価格メカニズムのことを市場メカニズム(市場機構)ともいいます。
市場では、市場価格が動くことによって、需要量と供給量の過不足が調整され、好ましい状態(均衡状態)に導かれます。価格メカニズムは、最適な資源配分を実現するしくみです。

価格メカニズムによる需給の均衡は、アダム・スミスの著書「国富論」で提唱され、経済学の根幹となった理論です。さらに、新古典学派のレオン・ワルラスは、数学を使って均衡理論を発展させています。
≪価格メカニズムが働く市場≫
新古典学派は、市場では価格メカニズムが働くとして、需給の不均衡は価格で調整されると考えました。これを価格調整といいます。
超過需要の場合には、価格が上昇することで、需要が減って均衡します。一方、超過供給の場合には、価格が下落することで、需要が増えて均衡します。
これが、総供給の大きさに総需要が合わせるように調整されるという「セイの法則」です。新古典学派の考え方は、長期の経済モデルにあてはまります。
≪価格メカニズムが働かない市場≫
ケインズ学派は、市場では価格メカニズムが働かないとして、需給の不均衡は数量で調整されると考えました。これを数量調整といいます。
超過需要の場合には、数量が増加することで、供給が増えて均衡します。一方、超過供給の場合には、数量が減少することで、供給が減って均衡します。
これが、総需要の大きさに総供給が合わせるように調整されるという「有効需要の原理」で、過剰な設備や失業がある経済を前提にしています。ケインズ学派の考え方は、短期の経済モデルにあてはまります。
|
|
価格メカニズム |
需給の調整 |
理 論 |
経済モデル |
|
新古典学派 |
働く |
価格調整 |
セイの法則 |
長期 |
|
ケインズ学派 |
働かない |
数量調整 |
有効需要の原理 |
短期 |
(2008年6月更新)
|