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クレジット・デフォルト・スワップ(Credit
default swap)は、貸付債権の信用リスクを保証してもらうオプション取引です。従来の銀行保証をデリバティブに作り変えたもので、貸付債権にデフォルト(債務不履行)が起こった際に、その損害額を保証してもらいます。
信用リスクを回避しようとする者をプロテクション(保護)の買い手、保証を与える者をプロテクションの売り手と呼ぶことにすると、クレジット・デフォルト・スワップは、プロテクションの買い手が、売り手にプレミアムを支払って、ローン債権の返済の保証を得る取引です。プレミアムの支払方法にスワップ(交換)の形式が利用されるところから、一般にクレジット・デフォルト・スワップと呼んでいます。他に、デフォルト・プット(Default
Put)、とかデフォルト・プロテクション(Default Protection)ともいいます。
クレジット・デフォルト・スワップの具体例を取り上げてみましょう。
A銀行が、ある企業に貸付(期間3年・10億円・金利LIBOR+0.30%)をしているとします。企業が倒産した場合に貸付金が返ってこないことを懸念するA銀行(プロテクションの買い手)は、B銀行(プロテクションの売り手)と、貸付金の保証契約を交わします。これがデフォルトスワップです。
企業が倒産した場合、B銀行は企業のかわりに、10億円をA銀行に支払います。そのかわりにA銀行は、B銀行にプレミアムを支払います。プレミアムの支払いは、3年分を一括して払うのではなく、1年ごとの金利の支払いという形で行います。
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A銀行(保証の買い手)
企業の倒産が心配
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10億円を貸付→
←LIBOR+0.30%
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企業
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LIBOR↑
↓LIBOR+0.20%
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B銀行(保証の売り手)
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10億円の保証契約
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A銀行は、想定元本10億円に対して、LIBOR+0.20%の金利をB銀行に支払い、B銀行は、LIBORをA銀行に支払います。つまり、B銀行は、1年間に0.20%のプレミアムを受取ることになります。これは、B銀行からすると、企業に10億円の貸付をLIBOR+0.20%の条件で行ったのと同じ結果になります。LIBORで資金を調達し、0.2%のスプレッド(利鞘)を上乗せして貸し出したのと同じになります。
B銀行は、企業が倒産しなければ、受取ったプレミアム0.2%が儲けとなり、保証というオフバランス取引で収益を得ることができます。しかし、契約期間中に企業が倒産した場合には、B銀行はA銀行に10億円を支払わなければなりません。実際にリスクが発生すると大きな損失となるため、企業の信用力がよくなければ、B銀行は、もっと大きなプレミアムを要求することになります。
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A
銀 行
(保証の買い手)
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企業に10億円貸付(LIBOR+0.30%を受取る)
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B銀行と10億円の保証契約、LIBOR+0.20%支払う
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企業が倒産したら、B銀行から10億円受取る
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B
銀 行
(保証の売り手)
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A銀行からLIBOR+0.20%を受取る
A銀行にLIBORを支払う
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企業が倒産したら、A銀行に10億円支払う
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※LIBOR(ライボー:London
Inter Bank Offered Rate)は、ユーロ市場における、ロンドン銀行間出し手レートです。国際金融取引の指標として利用されています。
参考 : LIBORとTIBOR
参考 : クレジットデリバティブ(1)クレジットデリバティブとは何か (2)クレジットデリバティブの特徴
(4)トータル・レート・オブ・リターン・スワップ (5)クレジットリンク債
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