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オプション損益

                         

オプションの損益を確定するには、オプションの権利を行使する方法と、オプションをそのまま売買する方法がある

                

【オプション損益の確定】

オプションの損益を確定するには、オプションの権利を行使する方法と、オプションをそのまま売買する方法があります。

≪オプションの権利を行使する方法≫

オプションの満期日または権利行使日に、オプションの買方が権利を行使することによって、対象の商品を売買します。

相対取引のオプション

相対(あいたい)取引の場合、オプションを行使しただけでは損益は確定できません。別途、現物市場で反対取引(買い予約ならば売り取引、売り予約ならば買い取引)が行われて初めて損益が確定します。

したがって、相対取引のオプションを投資目的で買う場合には、現物市場に流動性(いつでも売れる)があることが必要です。

◆取引所取引のオプション

取引所取引の場合、オプションを行使すると、取引所で反対取引が行われて差金決済されるので、取引所のみで損益が確定します。

≪オプションをそのまま売買する方法≫

オプションに残存期間がある場合には、オプションの権利を行使するより、オプションをそのまま売買する方が利益は多くなる可能性が高くなります。

相対取引のオプション

相対(あいたい)取引の場合、購入時の取引相手オプションを売却できなければ、信用リスク(取引の不履行リスク)はなくなりません。しかし、同一の取引相手がそうした取引を受けることは少ないので、権利を行使する方法で損益を確定するのが一般的です。

◆取引所取引のオプション

取引所取引の場合、取引相手の信用リスクを心配することなく損益を確定できます。

取引所取引では、一定の場所に参加者が集合して取引を行うので、「転売(てんばい)」、「買戻し(かいもどし)」と呼ばれるオプションをそのまま売買する方法がよく使われます。

転売とは、オプションの買方(かいかた)が、買い付けたオプションをオプション市場で売却することをいいます。
買戻しとは、オプションの売方(うりかた)が、売却したオプションをオプション市場で買い付けることをいいます。

コール・オプション

取引の種類

損益の確定方法

値上がり
市場価格≧行使価格

相対取引

満期日/行使日
オプションを行使+現物市場で反対取引

残存期間がある場合
同一取引相手に売り戻し、または買戻し

取引所取引

満期日/行使日
オプションを行使(取引所で反対取引される)

 差金決済のため、取引所のみで損益が確定

残存期間がある場合
オプションをそのまま売買(転売・買戻し)

値下がり
市場価格<行使価格

オプションを放棄する

【例:ドルコールオプション】

外国為替のドルコールオプションを例にとって考えてみましょう。

プレミアム(権利料)1円を支払い、1ドルを100円で買うことができる権利(コール)を入手したとします。このオプションの保有者は、外国為替レートがいくらになっても、行使価格1ドル=100円で、オプションの売り手からドルを買うことができます。
※説明を簡単にするため、諸手数料の計算は省略します。

≪1ドルが150円に値上がりした場合≫

オプションの権利を行使

外国為替市場でドルの価格が150円に値上がりした場合には、オプションを行使して1ドルを100円で買います。この1ドルを外国為替市場(銀行)で150円で売却すると、50円の利益が生まれます。 当初、プレミアム1円を払っているので、最終利益は49円となります。

オプションをそのまま売却

外国為替レートが150円になった場合、オプションを行使すると50円の利益が生まれます。そのオプションは50円の価値があるので、オプションの権利自体を50円で売ることができます。

オプションにある程度の残存期間がある場合には、為替レートが151円に上がって51円の利益を生み出す可能性もあります。残存期間中に為替レートが151円になる可能性が大きければ、オプション価格は50円ではなく51円で取引されます。

したがって、オプションの最終取引日まで余裕がある場合には、オプションを行使して決済するより、オプションをそのまま売却する方が利益は多くなる可能性が高くなります。

≪1ドルが100円より値下がりした場合≫

外国為替市場でドルの価格が100円より値下がりした場合には、オプションを放棄します。外国為替市場(銀行)に行けば100円より安くドルを購入できるので、オプションは行使しません。

ドルが行使価格の100円より値上がりすれば、利益が生まれます。逆に、ドルがどんなに値下がりしても、損失はプレミアムの1円に限定されます。

【オプション取引と先渡予約の損益の比較】

オプションと先物(先渡)の損益を比較すると、オプションの方がプレミアム分だけ損益が劣っていることがわかります。将来への見通しが確実なら、先物(先渡)で投資します。オプションは、将来への見通しが不確実な場合に、損失を限定し、機会利益を追求する取引です。

将来相場(取引実行日)
現在値100円

50円

100円

150円

オプション
100円で購入する予約
プレミアム1円

損失1円
予約放棄

損失1円
購入100円
売却100円

利益49円
購入100円
売却150円

先渡予約
100円で購入する予約

損失50円
購入100円
売却50円

損益0円
購入100円
売却100円

利益50円
購入100円
売却150円

◆参考:先物取引と先渡取引

先物取引(さきものとりひき)は、将来の一定の期日に、今の時点で取り決めた価格で特定の商品を取引する契約です。簡単にいえば、取引所で行われる予約取引のことで、英語でフューチャーズ取引といいます。先物取引は、反対取引により生じる損益だけを受渡す「差金決済」の取引です。

一方、先渡取引(さきわたしとりひき)は、相対で行われる予約取引のことで、英語でフォワード取引といいます。先渡取引は実際に商品を受渡す取引で、金融商品の買い手は予約日(決済日)に予約価格のお金を支払って商品を受取ります。別途、その商品を売却してはじめて損益が確定します。

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