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古典派理論(2)国際貸借説(国際収支説)

                         

為替の需給は国際貸借の状況により決まると考える理論

                

国際貸借説とは、為替の需給は国際貸借の状況により決まると考える理論です。国際収支説ともいいます。英国の銀行家で政治家でもあったG・J・ゴッシェン(1831−1907)が、1861年に唱えました。

国際貸借説は、国際貸借の状況を一定期間の経常収支から捉えようと考えたものです。たとえば、経常収支の黒字は、為替レートを円高・ドル安に動かします。経常収支が黒字になると、日本が受取った外貨を円に交換するため、外貨を売って円が買われるからです。

逆に、経常収支の赤字は、為替レートを円安・ドル高に動かします。経常収支が赤字になると、外国に外貨を支払う必要が生じるため、円を売って外貨が買われるからです。

国際収支とは、ある一定期間に生じた、国際間の経済取引の明細と帳尻(ちょうじり)を記録したものです。経常収支と、資本収支からなります。

経常収支は、物の売買の帳尻を示す貿易収支、サービスの売買の帳尻を示す貿易外収支、贈与などの移転収支を合わせたものです。

資本収支は、借款(しゃっかん:国と国との間の貸し借りのこと)や対外投資などの動きを示すものです。

国際貸借は、一時点の対外投資と、投資や借入金の残高の状態を意味しますが、国際貸借説でいう国際貸借は、一定期間のお金の動きである経常収支を指すものです。

国際収支説は、短期的な為替レートの動きを説明する場合に適しています。

◆参考

国際貸借説(Theory of International Indebtedness)

G・J・ゴッシェン(George Joachim Goschen、1831−1907)…英国の銀行家で政治家

「外国為替理論(The Theory of Foreign Exchanges)」を1861年に発表

参考 : 古典派理論(1)フローアプローチ  (3)国際収支説の問題点  (4)購買力平価説    (5)為替心理説

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