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デフレーションとは、経済全体の財やサービスの価格(物価)が継続的に下落する現象で、貨幣価値の上昇を意味します。
デフレは、不景気でモノが売れない状態です。企業業績は悪化して、従業員の給与が下がったり、リストラや倒産により失業が発生します。所得が下がった家計では消費を控えます。企業は売れ残りを避けるために、商品の価格をさらに下げていきます。こうして物価が下落します。また、予定収入がデフレで落ち込むことにより、借金の負担が重くなります。そのため、デフレは経済活動を縮小させていきます。
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デフレ |
商品が売れない。(企業業績悪化) |
供給過剰(売れ残り) |
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社員の給料が下がる。(所得低下) |
↓ |
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消費を控える(需要減少) |
需要不足 |
しかし、多少のデフレは、物価が下がるため、家計にはプラスに働きます。
≪デフレの種類≫
デフレは、その発生要因によって、(1)需要不足によるデフレ、(2)輸入デフレ、(3)資産デフレ、(4)技術競争力低下によるデフレ、などに大別できます。
(1)需要不足によるデフレ
需要不足によるデフレは、景気が低迷して需要不足となることから発生します。所得の低迷や将来の生活不安から消費を控えることから起こるデフレです。
(2)輸入デフレ
輸入デフレは、海外からの輸入品が安価で大量に流入してくることに起因するデフレです。現在のデフレの原因の1つに、中国やアジア諸国から安価な商品が供給されることがあげられます。
(3)資産デフレ
資産デフレは、保有する資産価格(地価、株価)が下落したことにより、企業や家計にキャピタルロス(含み損)が発生して、企業の投資意欲や家計の消費が抑制されることから起こるデフレです。
(4)技術競争力低下によるデフレ
技術競争力の低下が原因となって発生するデフレです。技術革新によってある企業の商品価格が大きく低下した場合に、技術力が劣る企業は競争に敗れてしまいます。競争に敗れた既存産業の過剰雇用を新しい産業で吸収できないと、失業者が増えて景気は悪化します。
≪デフレ対策≫
デフレ時には、超過供給を解消させる方策を採用する必要があります。総需要を促進する政策には、(1)公定歩合の引き下げ、(2)財政支出の拡大、(3)減税をして消費を促進する、というような金融政策と財政政策があります。
参考 : 金融政策(1)金融政策とは何か 金融政策(2)金融政策の3つの手段 公定歩合
◆デフレ宣言
政府は、2001(平成13)年3月の月例経済報告において、「日本経済は穏やかなデフレにある」と認定して、デフレ宣言を行いました。
◆デフレ・スパイラル
デフレ・スパイラルとは、物価の下落が不況を招き、さらに物価が下落するという悪循環をいいます。
デフレは、物価が下がり、景気が悪化することです。一方、スパイラルは、「らせん状」という意味です。デフレ・スパイラルは、デフレ現象の悪循環で、経済がらせん階段をころげ落ちていくような状態のことをいいます。
物価が下落すると、企業の収益が減少するため、企業の倒産、従業員の解雇や賃下げが起こります。すると個人消費者は、将来に不安を感じて財布のひもを締め、消費を控えるようになります。ますますモノが売れなくなり、企業はさらにモノの価格を値下げする…という状態に陥ります。
このように、物価の下落が不況を招き、さらに不況が物価の下落を招くということを繰り返すと、景気は加速度的に後退していきます。
参考 : 景気 インフレとデフレ インフレーション
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