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金融大学金融大学講座 > 特別講座 『超時短 一人で学べる・経済学』の注釈
特別講座 『超時短 一人で学べる・経済学』の注釈(English ver.)
       
  
特別講座 『超時短 一人で学べる・経済学』の注釈
講師:有馬秀次
  
資本主義と市場経済
       
  
経済体制って何?
       
経済体制とは、人々の生活を支える社会的枠組みのことです。経済体制は、生産分配という2つの機能をもっています。
     
生産のしくみとは、「誰が、どんな商品(財・サービス)を、誰のために、どれだけ生産するのか」というしくみのことです。
     
一方、分配のしくみとは、「消費者(家計)が、商品(生産物や労働力)を自由に取引する市場において、売買を通じて商品の分配を受ける」というしくみのことです。
     
資本主義と市場経済は、同じ経済体制??
     
1枚のコインをよ~く見てみましょう。
       
       
コインの表側=資本主義(生産のしくみ)
   
生産の視点から見ると、資本主義は、生産手段(資源、生産技術、労働力)を所有する資本家(企業)が、利益を得る目的で商品(財・サービス)を生産して、社会(生活者)に供給するしくみのことです。 
     
コインの裏側=市場経済(分配のしくみ)
     
分配の視点から見ると、市場経済は、市場を通じて財や所得を分配するしくみのことです。
     
1枚のコイン=経済体制(生産のしくみ+分配のしくみ)
     
当サイトの時短学習法では、資本主義・市場経済を1つの経済体制と捉えて解説しています。
   
ここでは、経済体制の2つの機能(「生産のしくみ」と「分配のしくみ」)を“表裏一体”の関係にあると想定しています。
   
経済体制を1枚のコインに例えると、コインの表側には「生産のしくみ」である資本主義の絵柄が、裏側には「分配のしくみ」である市場経済の絵柄が刻印されているイメージです。
     
       
つまり、「資本主義と市場経済を1つの経済体制とみなす」というのは、1枚のコインを裏も表も含めて、「1つ」と考えたわけです。あくまでも、経済学の概念を理解しやすくするための独自の解説法です。
     
       
資本主義≠市場経済 (資本主義と市場経済の違い)
     
一方で、資本主義と市場経済を異なる経済体制とみなす、という考え方もあります。
これは、経済体制における「生産のしくみ」と「分配のしくみ」を分離、独立したものとして捉える立場です。
     
資本主義とは、私有財産を持つ資本家が、商品を生産して社会に供給するしくみのことです。
資本主義は、生産のしくみに重点をおいて、経済体制を説明しています。
        
一方、市場経済とは、商品の分配を、市場を通じて行うしくみのことです。
市場経済は、分配のしくみに重点をおいて、経済体制を説明しています。
      
市場経済(財市場+労働市場)
   
市場経済は、財を分配する財市場と、所得を分配する労働市場という2種類の取引で説明されます。
     
財市場とは、財(最終生産物という商品)を売買する場のことです。
財市場の役割は、生産物を生産者(企業)から消費者(家計)に届けることです。
     
財市場では、財が過不足なく分配される状態(売れ残りも、品不足もない)を最適な状態と捉えます。これをパレート最適といいます。
      
一方、労働市場とは、労働力という商品を売買する場のことです。
   
労働市場では、働きたい人が全員働ける状態(失業者がいない)を最適な状態と捉えます。これを完全雇用といいます。
   
市場では、市場機構(価格調整メカニズム)の働きにより、需要と供給が一致して取引が成立します。
   
アダム・スミスは、市場機構が働くことで、売れ残りも品不足もなく、失業者もいないという、最適な状態が実現すると考えました。
     
        
資本主義の問題点
     
ここで、資本主義の問題点に触れておきましょう。
資本主義の問題は、資本家が自己の利益を追求しようと行動することにあります。
   
1つは、資本家が、財市場を独占的に支配しようとすることです。財市場がある企業に独占されると、自由競争がもたらす価格調整メカニズムが働かなくなるため、最適な資源配分はなされなくなります。
     
もう1つは、労働者の賃金を低めにしようとすることです。労働市場において、最適な分配がなされなくなります。
     
また、資本家は私有財産を投資するだけで贅沢な生活を送れますが、労働者は自らの労働力を売ることでしか生活できません。
資本家と労働者間の収入格差は、社会に不平等感を抱かせます。これが社会体制に対する不満となり、拡大していくことが懸念されています。
   
マルクスやピケティの資本主義に対する批判
   
カール・マルクスは、『資本論』(1867)において、「資本家が労働者を搾取する結果、格差が拡がり、やがて資本主義は崩壊する」と主張しました。
     
一方、トマ・ピケティは、「21世紀の資本」(2013年)において、過去250年間の欧米先進諸国の納税記録のデータから、資本収益と国民所得の関係を調査しました。
   
その結果、「所得分配の格差は拡大しており、今後もその傾向は続くだろう」という研究成果を発表しています。
     
ピケティは、この膨大な調査から、「r> g」という歴史的な経済動向を見出しました(rは富への収益率、gは経済成長率)。これは、資本家の収益率が、労働者の経済成長率よりも大きいということを意味します。
     
つまり、資本家はますます富んでいき、労働者との所得格差が拡大していく、ということです。
   
なお、ピケティは、「今後も所得格差拡大の傾向は続くだろう」と予測しています。
   
     
また、ピケティは、資本主義を否定するのではなく、世界各国の政府間で「金融情報」を共有し、「グローバルな累進課税」を行えば、格差問題は是正可能だとの見解を示しています。
       
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参考資料
     
Investopedia
     
  日本語はグーグルによる機械翻訳です。
   
What is the difference between a capitalist system and a free market system?
資本主義制度と自由市場制度の違いは何ですか?
By Steven Nickolas | April 22, 2015 — 1:11 PM EDT
     
A capitalist system and a free market system are economic environments where supply and demand are the main factors of price and production of goods and services. Although the two economic systems are based on the law of supply and demand, these systems are different.
資本主義制度と自由市場制度は、需給と供給が価格と商品とサービスの生産の主要因である経済環境である。 2つの経済システムは需給の法則に基づいていますが、これらのシステムは異なります。
     
Capitalism is an economic system based on ownership of the factors of production. Some key features of capitalism are competition between companies and owners, private ownership and motivation to generate a profit. The production and pricing of goods and services is determined by the free market, or the supply and demand.
資本主義は、生産要素の所有権に基づく経済システムである。 資本主義のいくつかの重要な特徴は、企業と所有者の間の競争、個人所有と利益を生み出す動機付けである。 商品やサービスの生産と価格設定は、自由市場、あるいは需要と供給によって決まる。
     
A free market system is an economic system based solely on demand and supply, and there is little or no government regulation. In a free market system, a buyer and a seller transact freely only when they voluntarily agree on the price of a good or a service. For example, suppose a seller wants to sell a toy for $5 and a buyer wants to buy that toy for $3. A transaction will occur when the buyer and the seller agree on a price.
自由市場制度は、需要と供給だけに基づく経済システムであり、政府規制はほとんどまたはまったくない。 自由市場制度では、買い手と売り手は、商品やサービスの価格に自発的に同意する場合にのみ、自由に取引を行います。 たとえば、売り手がおもちゃを5ドルで売りたいとし、買い手が3ドルでそのおもちゃを購入したいとします。 買い手と売り手が価格に同意すると取引が行われます。
   
Capitalism is focused on the creation of wealth and ownership of capital and factors of production, whereas a free market system is focused on the exchange of wealth, or goods and services. A free market system is based solely on supply and demand and leads to free competition in the economy, without any intervention from outside forces. On the other hand, a private owner in a capitalist system can have a monopoly on the market and prevent free competition.
資本主義は資本と生産要素の富と所有の創出に焦点を当てているが、自由市場制度は富や財やサービスの交換に焦点を当てている。 自由市場制度は、外需からの介入なしに、需要と供給だけに基づいており、経済における自由競争につながる。 一方、資本主義システムの私有の所有者は、市場で独占し、自由競争を妨げる可能性がある。
      
    
  
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